神聖魔法団【下】
寝てるんじゃないのか?
だってこんなにも温かい。
「瑠雲、目を開けろ。
一緒に帰るんだろ?またあの元気な笑顔を見せてくれ」
瑠雲の手をさっきよりも強く握り、
「目開けろって!!!」
どんなに大きな声で叫んでも瑠雲は目を開けてくれなかった。
分かっていた、こんなことしても目を開けないことぐらい。
だけど、少しだけの可能性があるなら。
その可能性にかけてみたかった。
「涯・・・」
誰かに名前を呼ばれ、そっちに顔を向けると
涙を目に浮かべた雷の姿があった。
「瑠雲を天音の元に運ぼう」
瞬きをしたら涙が零れるぐらい目に涙をいっぱい溜めた雷の姿を見るだけで、
俺もまた涙が溢れてきた。
「そう・・・・だな・・・」
静かに立ちあがった。
俺が手を握ってる間も瑠雲の傍で泣き続けていた風雅。
「天音の元に運ぼう」
そう告げ、引き離そうとしたが
「僕が運ぶ」
そう言い、離れなかった。