当て馬ならし
「寝てればいいのでは?」
なんできたし?
そう思わずにはいられない
「兵士がうるさい。」
兵士とは今日いない彼らだろうか
・・・だとしても彼らがなぜ?
身体がほぐれてきたので、
今度は素振りでもしようか
と思っていたところだった
折角温まった体を動かしておきたいので、
いつも使ってる木刀を振りながら
「彼らは夜にたったと
 ハトナが言ってたけど?」
とりあえず手は止めない
「魔術的介入の可能性があったから
 見張ってた。
 けど、術者は見つからなかった・・・
 数が多かったから
 兵力要請しに帰ってきた」
ひとつ大きな欠伸をして
「ちょっと思ってたより
 数が多かったから
 早めに立つ指示をした」
誰かに変わりを頼もうとしてくれた彼らが、
朝の予定が夜になって誰にも頼めず
その指示を出した
ラル王子に頼んだのだろうか?
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