13年目のやさしい願い


「ふーん。顔は、まずまずなのね。でも、顔色悪すぎ」

「具合悪くて保健室で寝てるんだ。仕方ないだろ?」

「だからって、同情引くのはズルイいわ」

「……同情じゃないと思うし、ズルで具合悪くなってるんじゃ、」

「うるさいわね。あんた」

「うるさいって、こんなとこまで連れてこさせておいて」

「あんただって、この2人が分かれた方がいいんでしょ!?」

「そりゃあ」

「じゃあ、少しは協力しなさいよ!」



……なに?



どこかで聞いたことがあるような、ないような、甲高い女の子の声と、

耳に馴染んだ男の子の声。



……一ヶ谷くん?

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