13年目のやさしい願い
まるで鉄でできた布団をかぶっているかのように、身体が重くて仕方なかった。
指一本動かせない。
それでも歯を食いしばってグッと力を込めると、ようやく、まぶたを押し開くことができた。
思った以上の至近距離に、見たことがない女の子の顔!
あまりに近すぎて、面食らう。
わたしの顔から50センチも離れていなかった。
驚いて、反射的に後ろに下がろうとしたけど、ベッドに横になっていたのだから、下がる場所などどこにもない。
「あら、起きたの?」
慌てるわたしを見て、その女の子は身体をまっすぐに起こしながら、そう言った。
うちの学校の制服を着ている。
でも、まったく見覚えがない女の子だった。
彼女の斜め後ろには、一ヶ谷くんが立っていた。
目が合うと、ばつの悪そうな顔をして、一ヶ谷くんは視線をそらせた。