13年目のやさしい願い
動作のすべてが豪快で、素早くて、ついて行けない。
これが、すべてにおいてスローペースのわたしのママって言うんだから、不思議なくらいだ。
わたしから返事が返ってこないのは気にせず、ママは大きなおにぎりをほおばりながら、首を傾げた。
「……誰の影響かしら?」
しゃべりながらも、ママのお弁当はみるみる内に減っていく。
反対にわたしの昼食は、なかなか減らない。
寝てばかりだから、お腹なんて減りようがない。
ママは相変わらず、不思議そうにわたしを見る。
確かに、わたしとママの性格は正反対というくらいに、まるで違う。
「おばあちゃんかしら?」
「……ああ、お義母さん」
ママの手が、ほんの一瞬だけ止まった。