On Your Marks…~君と共に~


あたしには意味が分からなかった。



多分あたしはすごく間抜けな顔をしていたと思う。



……はい?



どういうこと?



あたしが、この少年を教える?



何を?



この片言の日本語を教えるってこと?



……いやいやいや……



ってか、誰?




「OK!OK!」



あたしはひとまず適当に返事をして、少年の肩を押してあたしから遠ざけた。


少年は、あたしのその返事に満足したのか、さらに笑顔に花が咲いた。




「Thank you!Mio!」



その少年は、今度はあたしの手を握ってぶんぶんと振り回した。



ちょっとまって、ちょっとまって。



まだあたし、何も知らないんだけど。




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