On Your Marks…~君と共に~



「……なんでお前いんだよ」



勝木は驚きを隠せないようであたしのほうに座ったまま、体を向ける。



あたしはひとまず、勝木の隣にすとんと腰を下ろした。



「あー……。つかれたぁー。あたし今日あんた探すのにどんだけ走ったか知ってる?」



あたしは、はぁ…とため息を吐きながら勝木を見る。



「知るわけねぇじゃん」



そういってまた、無愛想な顔をして寝そべってしまう勝木。



「まぁいいんだけど……。あたしもこのままサボろうかな……」



そういってあたしも寝そべって上に広がる空を見る。


今日はあいにくの曇りで、空は見えない。



「お前、聞かねえの?」



勝木はあたしに背を向けながら、そんなことを言ってくる。




「別に。あんた、話したくないんでしょ?

無理に聞かない。そう決めたの」



そういって、あたしも勝木に背を向けるようにして寝そべる。


草地の感触がくすぐったくて気持ちよかった。



< 50 / 362 >

この作品をシェア

pagetop