On Your Marks…~君と共に~
「……なんでお前いんだよ」
勝木は驚きを隠せないようであたしのほうに座ったまま、体を向ける。
あたしはひとまず、勝木の隣にすとんと腰を下ろした。
「あー……。つかれたぁー。あたし今日あんた探すのにどんだけ走ったか知ってる?」
あたしは、はぁ…とため息を吐きながら勝木を見る。
「知るわけねぇじゃん」
そういってまた、無愛想な顔をして寝そべってしまう勝木。
「まぁいいんだけど……。あたしもこのままサボろうかな……」
そういってあたしも寝そべって上に広がる空を見る。
今日はあいにくの曇りで、空は見えない。
「お前、聞かねえの?」
勝木はあたしに背を向けながら、そんなことを言ってくる。
「別に。あんた、話したくないんでしょ?
無理に聞かない。そう決めたの」
そういって、あたしも勝木に背を向けるようにして寝そべる。
草地の感触がくすぐったくて気持ちよかった。