On Your Marks…~君と共に~





「はい次、さっさと行けよ!」



__ピーッ……タッタッタッタ



瞬が足を止めた場所は、とある陸上競技場だった。


瞬は、入り口付近で止まったまま、そこから動こうとはしない。


瞬の風を見たあの…競技場だった。


そこで、練習している中学生であろう子達


皆汗水たらして一生懸命練習していた


きっと、昔は瞬もこの中で練習していたのだろう




「…瞬っ!」



さっきまで大声を張り上げていたコーチであろう人が瞬に気がついたのか、少し驚いたような顔をして、だけど嬉しそうにこちらに近づいてきた。



「本当に来るとは思わなかったよ…よく来てくれたな。」



そういって、瞬の前に立ち止まると瞬の前に手を差し出してきた。



「急に押し入ってすいません。あと…あの時は、ご迷惑をおかけしました。」



瞬はその差し出された手をそっと握った。




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