On Your Marks…~君と共に~
あたしの心臓がキュッとなった。
そして、鼓動は早くなる。
顔が熱くなる。
この感覚、何度も経験したことがある。
瞬と出会ってから…ずっと、あたしはこの変な感覚に襲われてる。
理由はわかってる。
あたしはそこまで鈍感じゃない。
分ってるけど…わかってるんだけど…認めたくない。
あたしが、この気持ちを口にしたら、何もかもが壊れてしまいそうで私は怖いんだ。
きっと、あいつはあたしのことをそんな目で見てないから。
きっとあいつはあたしのことを、戦友だとか、変な奴だとか、しつこい奴だとか…そんな風にしか見ていないと思う。
それでいいと思っている。
それで、あなたの傍にいられるなら、それでいいと思う。
この想いを、胸の奥にしまってあたしはあなたの追い風になる。
それでいい。
それで、瞬がまた風になれたら、あたしはもうそれでいい。
あたしは、一歩一歩スタンドへ続く階段を確かな自分の足で登ってゆく。