そのイケメンは美少女に何をした?
「杉下君と何話してたの?」
「普通の会話。私の相手してくれてたの。」
「そっか。杉下君、良い奴だな。」
「近藤君の方が良い奴だよ。」
2人の背中を見つめながら僕は呟いた。
イケメンでも、可愛くても、幸せが勝手に転がり込んでくる事は無い。
皆それぞれ努力しているんだ。
それがその人の魅力になるんだ。
「よーし、僕も出来る事から頑張ってみるか!」
両腕を空に向かって目一杯伸ばしながら、自分に気合を入れ直した。
(終わり)
