恋ごころトルク
光太郎さんの静かな寝顔。ぴんと張った睫毛。視線は強くそれでいて優しくて。力強い腕。左手は無骨で、少し汚れていて、右手は痛々しい包帯。それが光太郎さんの体の中でとっても白くて、なんだか泣けてくる。
こうして顔を見るのも最後。目覚めたら、謝ろう。そして、帰ろう。さようならをするんだ。目覚めるまで付いててくれって、店長に言われたんだから、その役目だけは果たそう。それがあたしの最後の任務。光太郎さんが目覚めるまで、側に居よう。それくらい、良いよね……。
涙は、しばらく出るかもしれない。少し引きずるかもしれない。
元に戻れるか分からない。光太郎さんを好きになる前、出会う前に、元に戻れるか分からない。好きになるのに理由なんかいらないけど、そこから去るには理由がいる。自分に言い聞かせないといけない。壊れたパズルは元に組み上げるられない。なぜなら、ピースが足りないから。
光太郎さんが知らない頃のあたしに戻れたら、きっと、良い。
自分で好きになったんだから、自分で決着をつけないと。後始末は、自分でするんだ。
……お別れなんか言いたくない。でも、あたしに出来ることって、それなんだ。
「……っ」
ばかじゃないの。なんで泣いてるの。自分が悪いのに。
口に当てた手から、息が漏れる。このまま窒息しちゃえば良いのに。
自分の中に小さく咲いた恋の花。回り出した、鼓動し回り始めた恋ごころ。花は摘み取って、鼓動は止めなくちゃいけないんだ……。
「……」
好き。大好きになりました。
こうして顔を見るのも最後。目覚めたら、謝ろう。そして、帰ろう。さようならをするんだ。目覚めるまで付いててくれって、店長に言われたんだから、その役目だけは果たそう。それがあたしの最後の任務。光太郎さんが目覚めるまで、側に居よう。それくらい、良いよね……。
涙は、しばらく出るかもしれない。少し引きずるかもしれない。
元に戻れるか分からない。光太郎さんを好きになる前、出会う前に、元に戻れるか分からない。好きになるのに理由なんかいらないけど、そこから去るには理由がいる。自分に言い聞かせないといけない。壊れたパズルは元に組み上げるられない。なぜなら、ピースが足りないから。
光太郎さんが知らない頃のあたしに戻れたら、きっと、良い。
自分で好きになったんだから、自分で決着をつけないと。後始末は、自分でするんだ。
……お別れなんか言いたくない。でも、あたしに出来ることって、それなんだ。
「……っ」
ばかじゃないの。なんで泣いてるの。自分が悪いのに。
口に当てた手から、息が漏れる。このまま窒息しちゃえば良いのに。
自分の中に小さく咲いた恋の花。回り出した、鼓動し回り始めた恋ごころ。花は摘み取って、鼓動は止めなくちゃいけないんだ……。
「……」
好き。大好きになりました。