恋ごころトルク

「次の教習いつ?」

 光太郎さんが時間を気にしながら聞いてきた。お仕事戻らないといけないもんね。そうゆっくりもできないだろう。

「15日です」

「しあさってか。クランクがビシッと決まると良いね」

「がんばってね」

「はい」

 ぎこちなく笑顔で返した。


 さぁさぁ、そろそろ本当に帰ろう。あたしはそそくさと自転車に跨がり、お礼を言いミナセを後にした。光太郎さんとタケさんが手を挙げてくれる。それに対して会釈をして走り去った。

 なんか長い1日だったな……。しあさっては、お休みが貰えたから自動車学校に行くんだ。2時間連続で乗るんだ。

 ふたりで過ごす時間があって、ちょっとだけまた近くなった気がした。光太郎さんをもっと知りたい。後ろに乗せてくださいって言ってしまったけど、そういう餌をぶら下げてがんばる。教習をがんばるよ、あたし。

 バイクはビクビクで乗ってるけど、自転車はスイスイ。卒業する頃には、こんな風に乗れたら良いのにな。

  *



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