双子姉妹の胸キュン恋愛道!



「元樹君、もういいよ…。」



初音が涙を流して呟く。


そんな初音に軽く微笑むと、大丈夫、と言って元樹は話を続けた。



「やがて、完全にショウを消す事は難しい事が分かると、逆にショウと言う人格を生かす事を考えた。僕が金髪のかつらをかぶり、サングラスを掛ける事でショウの人格を生かした。そうする事で凶暴なショウの人格を無理矢理抑え込むのではなく、適度なガス抜きを与える事が出来た。」



「ただ、それでもショウは凶暴な性格なので、人前に出さずに、ネットという世界で生かす事にした。それでブログアイドルという存在が誕生したんだ。」



「でも…。」



始めて琴音が話に割って入る。



「一度だけ会ったショウ君は…、ううん、普段からブログで見るショウ君は、全然凶暴ではなかったよ。とても優しかったよ。」



「お陰様で、ブログアイドルとして人気が出るようになって。ショウもその空気感に満足したようで大人しくしていた。だから調子に乗って、琴音さんやキャサリンと会うような事までやり始めた。」



「そんなショウに対して、僕はただ怖かった。琴音さんやキャサリンに何かするのではないかと気が気でなかった。」



「元樹君…。」



「実は…、僕は今日で転校するし、ショウはブログを閉鎖するけど、それには理由があるんだ。」



「理由って?」



涙を流しながら初音が問いかける。


< 221 / 229 >

この作品をシェア

pagetop