専務が私を追ってくる!



後からわかったことなのだが、私たちの関係がバレたのは、修の車のせいだったらしい。

まだ若くて管理職の経験がない修を、園枝さんがこっそり監視していたそうだ。

ある日を境に修が自宅マンションに帰らなくなったのを不思議に思い、思い当たる場所を探していたら、うちに停まっているのを発見。

監視を続けると毎日私の家に帰っていたため、関係発覚に至ったのだという。

私と修はそれを隠していたし、業務に支障もなかったから、触れないでおいてくれたのだという。



翌日、土曜日。

修は午前中にも名古屋から帰ってきているはずなのだが、連絡はない。

今頃どこかの料亭で長部家と顔合わせをしているのだろう。

本当に結納と挙式の日が決まっていたらどうしよう。

カッコつけて修の意思を尊重するなんて言ってしまったけれど、嫌で嫌で仕方がない。

「にゃーん」

「にゃーにゃー」

ミキとミカが何かを探している。

修だろうか。

「もう帰ってこないかもねー」

自分で言って虚しくなった、その時。

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