Fake love(1)～社長とヒミツの結婚契約書～

「貴方がこの結婚を本物にしたいのなら、貴方が…本気で怜様を愛するのですよ」



「私は怜様が嫌いです…私に睡眠薬を飲ませて…」


「睡眠薬を仕込んだのも、貴方の服を脱がせたのも俺です…」



「せ、瀬川…さん！？」



「…怜様は何もしていません…。突飛な契約を貴方に押し付けていますが、貴方に好意がないワケではありません」



怜様が私に好意？


「そんな風には見えません…」


瀬川さんは軽く笑う。



「何がおかしいんですか？」



「貴方はこの契約書にサインするしか他に選択肢はないし、このまま大人しく…怜様の妻になりなさい」


「・・・」