Fake love(1)~社長とヒミツの結婚契約書~
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記憶がないワケじゃない。

一人で見知らぬ部屋のベットに横たわっていた。


シンプルな壁紙に小さなシングルタイプのベット。


ベットの目の前に配置された肘掛椅子に眠り込む瀬川の姿。


「せ、瀬川!!」



「んっ?」



瀬川は私の大声でビクンと肩を震わせて目を開ける。



「ここはどこなの?」



「思った以上にお嬢様が泥酔されて、仕方がなく、俺の宿泊している部屋に運び込みました。お嬢様には指一本触れてないので、安心してください」


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