吸血鬼少女と孤独な少年〜魔法学園編〜



もう、彼とどうなりたかったのか、何を言いたかったのかさえ分からない。



彼の魔法に飲み込まれてる最中に覗いてしまった記憶だけが鮮明に残っている。



窓一つない薄暗い牢獄...恐らく地下室であろう場所。


床には部屋いっぱいに魔法陣が描かれていて、そこには鎖を繋がれた状態で座っている黒髪の男の子が一人いた。



その場面から断片的に覗いてしまった過去達はあまりにも気分がいいものではなく、簡単に言うなら虐待に限りなく近い...いや、それ以上に酷かったのかもしれない。



叫び、もがきながら...助けを求め続ける男の子姿が映り続けていた。



日常的に行われていたと考えると相当苦痛になっていたに違いない...その男の子は多分、南雲君。



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