吸血鬼少女と孤独な少年〜魔法学園編〜
そう言い残して南雲君は歩き出してしまう
その後ろ姿は
″これ以上近づかないで欲しい″と
言っているように見えて……
放っておけないと思ってしまった
何故こんな気持ちになったのか、分からない
ただ、朝の出来事を気にしているのであれば私は気にしていないと伝えないと
もう二度と話せない気がした
どうしたら足を止めてくれるのかと思って口から出た言葉
「…南雲君、学園案内してくれない?」
気づいた時にはそう声をかけていた