きっど☆かるてっと


あ、そういえば凪は?


ショックのあまり忘れていたけど、あたしは凪と一緒にこの高校を受けたんだから、あの子もここに来てるはずだ。



周りを見てみると、合格して喜んでいる人や不合格だったのか泣く人、あたしみたいにショックをうけている人。



とにかく沢山の人で溢れていて、全く凪を見つけられない。





もう仕方ないから諦めて帰ろうかな、なんて考えていたその時――




「ななー!!」

「凪!?」





え?声だけ聞こえた気がする。



名前を呼ばれたような・・・




「無視するな!」

「ひょわっ?!」



声の主はどこに居るのかと、キョロキョロしていると後ろから肩を叩かれて驚き変な声を出してしまう。



「も、もう!ビックリさせないでよ」


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