確信犯



まだ、両手首は不自由な私に。


匠は。


まるで、外野などいないとでも言うような態度で。


ゆったりと、近付いてくる。






「お互いに、“向いてる”。俺はオマエに。オマエは俺に。それで充分」






一歩。


また、一歩。






「信じないかも知んねーけどさ。俺はオマエじゃないと、反応できないカラダなんだ」






秘密にしてたイタズラを。


告白するみたいに。


私の前にしゃがんだ匠が。


掌を私の頭に落とした。






「…ウソ…そんなワケ――」


「――あるんだ、コレが。残念ながら、他の女じゃ俺の――」


「…っ、バカじゃないの?!」


「バカはオマエだ」






匠の口調は。


真剣なモノに変わっていた。





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