志ーこころー 【前編】─完─
「入るぞ」
ガラッーー
志乃「だから、まだなんにも言ってないッス。……って、あれ、なんっスか。こんなに大勢ぞろぞろ引き連れて」
土方だけでなくもっと多くの人達が部屋に入ってきた。
そのなかで、土方よりももっと厳つい顔をした大男があたしの傍らに座った。
「きみが松野志乃くんかい……?」
あ、あたしこの顔知ってる。
歴史の教科書で載ってた
志乃「近藤勇(こんどう いさみ)……?」
瞬間、近藤は目を見開いてあたしをみた。
あ、あたし言っちゃったよ
あんだけ警戒して計画を練ってたのに……
アチャ~……
どうする。どうするあたし
近藤「……なぜ、私の名前を知っている……?」
さすが局長と呼ばれるだけある……
土方と違う威圧が全身から発せられている
周りを見れば他の隊士であろう者たちがあたしを疑いの目で見ている
……言い逃れできない
さてどうする
大人しくここは腹をくくるしか……かな?
あたしは不快感を与えてしまうのを覚悟の上で近藤と目を合わせた。
あたしの、赤い目とーーーー。
近藤の目がますます開かれる
更にあたしは続ける。
志乃「……近藤さん……
あたしは未来から来ました。」