志ーこころー 【前編】─完─

ー沖田sideー


志乃「……未来から来ました」






そういった彼女


拷問に掛けられていたのは……女だった。


この事実を知ったときに、凄く驚いたけど……なぜか納得してしまう自分もいた。


僕よりも剣の腕が立って、圧倒的な強さ。





……でも、その顔は紛れもない少女。


骨格も背丈も、男にしては華奢すぎる


彼女がこんな酷い怪我をすることになったのは……


元はといえば自分のせいだ。



自分しか気づく者がいなかったはずだ。




土方は一人頭を抱えてひたすら黙っていた。


きっと自分のせいだと責めているんだ……




総司「(志乃さん……すみません……)」



心の中で侘びを入れた。





それにしても……未来から来ました、なんて



そんな冗談はこんなタイミングで言っちゃだめだよ




隊士を含め近藤さんに土方さんは驚きやら冗談だと思っているので怒っていたり、呆れたりするものもいた。






でも、志乃の顔は真剣そのものだった。



総司「(……志乃さんの目、……赤い……??!)」



そう、あの時は気づかなかったが……

志乃の目は赤かった





総司「(……ますます疑いの目……ですね)」



どこから来たのか分からないうえに、とてつもない腕を持っているのに有名になりもしない。それだけでも充分怪しい要素全開なのに……自分は未来から来ましたァ~、なんて。それに、あの瞳……。





総司「(……分からないことが多すぎる……)」




一体この少女は何者で、どこからきて、なぜこんなにも強いのか……







人には興味を持たない自分が、この謎の少女に興味を持っている……





総司「(不思議ですねぇ……)」





とにかく、志乃が嘘をついているようには見えない。







総司「(……皆さんはどう判断するのか……)」






赤い瞳の、志乃と名乗る少女。






あなたの目的はなんなんでしょうか……。






私は……あなたが知りたい……。














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