志ーこころー 【前編】─完─


志乃「大丈夫です。毒なんて入ってません。……なんならあたしが飲んだらいいですよね?」

ーゴクン

そう言って返事も待たずにペットボトルの中のポカリを飲んだ



はい、と沖田に渡す。


志乃「大丈夫です。なにもないです。」



コクンと縦に首を動かすと、不思議そうにペットボトルを見つめて、それから目をつむって一気にポカリを飲んだ。



総司「…………。」


土方「……総司?!」


総司「…………甘いっ!!!」



志乃「でしょ♪」



総司「はいっ!!こんな濁ってるのに……!甘いのに後味がくどくなくて!」


うむ、こいつは説明上手いな。



近藤さんも土方もほかの隊士たちも驚いている。


総司「これは……この屯所で作れますか?」


志乃「はい。材料があればいくらでも作ることができますよ」


そう言うと、沖田が

総司「こんど作ってくださいネ♪」


……調子いいやつだなぁ。
ま、これでこいつはあたしを信じたことだな。ケッカオーライってやつか。



近藤さんはしげしげとポカリの入れ物を見ている。



近藤「……透明……。これはガラスなのか?」


そう言って手に取る

近藤「…………軽い……」


まるで子供みたいに色んなことを聞いてくる近藤さんは、見ていて微笑ましいな


志乃「それはペットボトルと言う、……あたしもよくわかんないんですが、工業製品です」


近藤「凄いな……」


志乃「はい。」


気づけば周りの隊士たちは、つったっていたのに、いつのまにか座ってこっちの物を覗いて釘付けになっていた。


?「すげぇ……」

?「あぁ……」


?「……未来からってのは、ほんとだよな……」

?「素晴らしいですね……」

土方「……フン」


まだ信じないってか!!

強情な土方!!!

大人しく素直に認めやがれぃっ!!!



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