泣きたい夜には…~Shingo~



片付けが終わり、リビングで寛いでいると、


「お疲れ様」


ひとみは俺の前に缶ビールを置いた。


「サンキュ!って、お前は飲まないのか?」


ひとみは静かに頷くと、


「向井の赤ちゃん、安定しているから大丈夫だと思うけれど、何かあったら呼び出しが来るかもしれないし、それに…」


「それに?」


言葉に詰まったひとみに聞いた。


「慎吾に話があるの」


そう言うと、再び沈黙が流れた。


「はいっ!!!」


沈黙を破るように挙手をした俺に、


「な、何!!!?」


驚くひとみに、


「その前に質問!向井先生の赤ちゃん、本当はかなり危険だったんだろ?なのに、何で自分は何もしなかったみたいな言い方をしたんだよ!!!?」


自分の中にあった疑問をぶつけてみた。



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