泣きたい夜には…~Shingo~



ひとみは昼間の疲れもあったのか、泣きながら眠ってしまった。


「本当にガキなんだから」


ひとみを抱き上げ、ベッドに横たえると、


「おやすみ」


眠っているひとみの頬に触れ、そっと唇を重ねた。


今日は部屋に戻ろう。


そう思ったその時、


「慎吾…愛してる」


ひとみの寝言が聞こえた。


満面の笑みを浮かべた寝顔を見ていると、


「全くどんな夢見てるんだか。そんな顔見たら帰れねぇだろうが」


ベッドに入り、ひとみを抱きしめて眠りについた。


ひとみがアメリカに旅立つその時まで、できる限り傍にいたい…そう思った。


それからしばらくして、ひとみのアメリカ留学が正式に決まった。


俺とひとみは時間の許す限り残り少ない時間を共に過ごした。



.
< 118 / 156 >

この作品をシェア

pagetop