Queen of the Night
「それは…?」


『…っ⁉︎』


男が見たのは、あたしの胸元につけられた黒薔薇の刻印。

あたしはそれを誰にも見られたくなった。
慌てて隠す。


「どうしたんだよ、その刻印?」


『あなたには関係ないことです!
離し…』


男の手を振り払おうとしたとき、
あたしはフラついてしまった。


『っ!』


そして地面に倒れるのを覚悟する。
……が。

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