Queen of the Night
『無理です。あたしなんか。』


「そんなことないって。
大丈夫だから、な?」


アルヴィスは呑気だ。


「本当に大丈夫なの、アルヴィス?」


シェリーは不安そうにアルヴィスに言う。


「大丈夫だって。」


「お姉さんが出るんだ!
僕も頑張ろ!」


レンはあたしの手を握る。


『…たとえ、出たってあたしは笑えない。それでもよろしいのですか?』


ステージには笑顔が付き物。
でも、あたしは笑えない。


「笑えないって?」

アルヴィスは不思議そうにあたしに問いかける。

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