Queen of the Night
「リ、リディア様、申し訳ございません…」


あたしが両親のことで必死だったときに
捕まったのだろう。


『カレン!』


騎士に捕まっているカレンは怯えていた。
と、そのとき。

ドン


『…っ!』


首に痛みがはしる。
…何者かに殴られたのだろう。


『父、様、母様、…カ、レン…』


あたしは薄れゆく意識の中で両親とカレンの名を呼ぶ。


「リディア…」


最後に見た両親の顔は笑っていた。
そして、あたしの意識はここで途切れてた。

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