Queen of the Night

過去へー眠りにつく王女ー

『ん……』


あれからどのくらい時間が経ったのだろう。
目を覚ましたあたしがいたのは、真っ暗な太陽の光さえあたらない牢にいた。


『…ここは、牢?
…⁉︎』


あたしは動こうとしたが、手と足を鎖で繋がれていた。


『っ、これくらい魔法で…』


と、そのとき。
騎士を連れた、ディックがやってきた。


「お目覚めですか?リディア様?」


牢の鍵を開け、中に入ってくる。


『っ、ディック!
父様たちは?』


動くたんびに鳴る鎖の音。


「まぁ慌てないでください。
それより、はは、よくお似合いですよ?」


そう言い、笑うディック。

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