Queen of the Night
「邪魔なものを消すのは当然だ!」


『ディック!ディック!』


あたしが最後に見たのは、ディックが笑っている姿。


両親が信じていたディック。
あたしも信じていた。

なのに裏切るなんて思いもよらなかった。

氷で体を全て包まれる前にあたしの頬を一粒の涙が流れた。


こうして、あたしは宰領であるディックの陰謀により体ごと封じられることになった。



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