Queen of the Night
『……』


あたしはなるべく関わらないように
素通りしようとするが。


「おい、そこのお姉さん。
俺たちと遊ぼうぜ!」


やはり話しかけられてしった。


『…急いでるんで。』


「連れないこというなよ!」


男はそう言って、あたしの腕を掴む。


『離してください!』


魔法が使えないあたし。
でも、たとえ魔法が使えなくても
護身術くらい身につけている。

だが、ここで使えば騒ぎになる。
それだけは避けたい。

どうしようもなく、困っていたとき。

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