Queen of the Night

月夜の夜に

めて…。


やめて…。


シェリーの魔法で頭がボーッとしていが、だんだん意識を取り戻す。


『やめて!』


完全に意識を取り戻したあたしは、そう叫ぶ。


「リディア…、あんた…」


みんなが哀れな目であたしを見ていた。


『っ!』


あたしはいてもたってもいられず、その場から走り出す。


「リディア!」


アルヴィスがあたしの名を呼んだ。
だけど、あたしはそれを気にせず走る。

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