Queen of the Night
『…あたしはあなたを信じてなんか…』


「今すぐなんて言わない。
だから、少しずつでいいから信じて欲しい。俺を。俺たちの仲間を。」


『…なんで、あたしにそこまでして関わるよですか?』


「俺はあんたを仲間だって信じてる。
あんたが王女だろうが、なんだろうが
リディア、あんたは俺たちの仲間だ。」


その言葉に涙が溢れる。

出会って時間もそんなにたっていない、
半ば無理やり連れて来られたこの男の言葉に。


『…こんなあたしを仲間なんてなんで言えるのですか?』


「俺が仲間だっていったら仲間なんだ。」


『…あのときも言ったように、あたしは
クライスト国から逃げ出したの。
だから、きっとディックはあたしを探している。
…あたしに関われば、危険な目に。』


あたしがそう言うと、アルヴィスはあたしと向かい合わせにする。

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