破滅の魔導師



「ねー。イツキ聞いてよー。ユラちゃんが家おしえてくんないのー。どんなに聞いてもヒントすらないのー。」


ちょ、カグラさん。
チクんないでよっ

「おい。お前ねてねーだろ。寝てる奴の息の仕方じゃねぇ。」

「あっははぁー。ばれちったか」

どんだけ、見てんだよ
お前は、エスパニョールか。


「べつに教えたっていいだろ。」






あ、家のことね。
主語が無かったからすこしびっくりしたよ
「いやー。教えたら来るじゃん。」
「勿論」



即答しやがって。
だれが、教えるか。

「だから、おしえませーん。」

「なんだ。来たらいけない理由でもあるのか?」

「はぁぁぁぁ?ないですけどーー。べつにないですけどーー」

「じゃぁいいじゃないか。」

う゛っ。
この人面倒くさい。

「もう。生徒会の一員なんだ。そんくらい教えろ。」


は?
生徒会に入ったら家をおしえなきゃいけないの?


「意味わかんないんですけど。家の場所。住所は、私のプライバシーなんですけど。プライバシーとは、私生活を守る権利のことですが。分かってるんですか?あなたたちは、今、私のプライバシーを犯そうとしているんです。その自覚をもってくださいね。せーとかいちょーサンっ」


にっこり笑顔で言い放ち、部屋をでた。


なんで、家ごときであそこまでいわれなきゃならん。


まぁ。言い過ぎたかな。
あ゛ー。

わたしもいい加減、思ったことをすぐ言う癖。
やめないとなぁー




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