僕の幸せは、星をめぐるように。

はじめは、夏ごろだったなぁ。

クニオからユカチンのこと相談されて、ロックフェスで阿部くんと一緒に作戦を練って。


その時は作戦失敗したけど、ユカチンはクニオの気持ちをしっかり受け止めてくれていた。


その後、ほどなく付き合い始めたんだっけ。

それからも、デコボコなやり取りをしつつもずっと仲が良い。


時々ケンカもしているらしいけど、

クニオは嘘つけない性格だし、ユカチンは嘘が嫌いな性格だし、

根っこの部分では通じ合っているから、仲直りしたら後腐れなく元通りになる、とのこと。


クニオも無事、大好きなユカチンで童貞をご卒業されたようで、

より2人の思いも深まって、今に至るんだと思う。


これからもきっと続いていくんだろうな。

本当に結婚までいったりして。


ってわたしたちまだ高1っすよ?


「いいなあ。ラブラブ……じゃ、ん……」


素直に喜びを伝えようと思ったが、急に喉が詰まる。

わたしも阿部くんとこういうカップルになりたかった。


パリンと亀裂が入ってしまったガラス。

冷静にその破片を1つずつ片付ける阿部くん。


先生らしき女性の悲しい表情は、今もなおまぶたに焼き付いたまま。


――わたしが悪いのだ。全部。


視界がゆがんでいく。

つんと鼻の奥が痛み、ラーメンの味も分からなくなってしまった。


「わ、トシミ! どーしたぁ!?」


気がつくと、ユカチンが麺を吹き出しそうな勢いで大声を出していた。


「うぉい、おめぇ、何だぁ!?」


テーブルに戻ってきたクニオも、水をこぼしそうな勢いで驚いていた。


「うぅ……急にごめんね、何か嬉しくて~。ひっく、2人ともえがったのぅ」


幸せそうな2人を目の前にして、わたしは涙をぽろぽろとこぼしていた。


最近のわたしは、少しおかしいのかもしれない。


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