LB4
すごい殺し文句だ。
だけど、俺なんかやめておけ。
バレてはいたが本当に節操無しの女たらしで、女から見たらとんだ悪人だ。
ましてや君の母親にまで手を出した極悪人だ。
俺は、君だけは俺のような酷い男に引っ掛かってほしくないと思っていた。
真っ当な恋愛をして幸せになってほしいと、心から願っていた。
それなのに。
「ねぇ、良いでしょ? ママには泊まるって言ってあるし」
引っ掛かるどころか、自ら俺のような男に向かってくるなんて。
兄は悲しいよ。
悲しくて辛い。
極悪でどうしようもない俺の脳内では、すでに君の服を剥いでいるのだ。
「えみちゃん、自分が何を言ってるかわかってる?」
「わかってる」
まっすぐに俺を見つめる彼女の瞳は、まだクリアな輝きを放っている。
俺はその瞳の美しさから目を逸らし、フロントガラス越しに周りの風景を眺めた。
「服も下着も全部脱がして、穴という穴を全部見るよ」
「わかってる」
「えみちゃんが自分で見たことがないようなスゴいところも、じっくり観察するよ」
「うん、わかってる」
「それからしつこく手で触って、汚い音を立てて舐めて、聞いたことないような卑猥な言葉をたくさん使って、死ぬほど恥ずかしい思いをさせるよ」
「えっ、あ、うん……」
「精神的にも肉体的にもとことん追い詰めるから、初めてかもしれないけど、お漏らしなんてしないでね」
「えっ、し、しないよっ」
処女相手に、刺激の強いことを突き付けすぎかもしれない。
だけど、本当に本気なら、これはただの通過儀礼だ。
えみちゃんはまだ、快楽の裏に確実に存在する醜悪を知らないのだから。