LB4




バタン……ガチャッ。

扉が閉まって数秒で施錠される音がした。

「えっ?」

誰も扉に触れていないことをわかっているえみちゃんは、サンダルを脱ぐのに手間取りながら驚いて扉を振り返る。

「こういうホテルは、扉を閉めただけで自動的に鍵がかかるシステムだよ」

「あ、そうなんだ……」

郊外で見つけた、けばけばしいラブホテルに休憩で入った。

えみちゃんはどうして宿泊にしないのかと尋ねてきたが、遊び相手とは泊まらないポリシーだと告げたら不満を飲み込んだ。

風呂やトイレは部屋の手前にある。

部屋に入ると、いやに清潔な空気と大きなベッド、大きなテレビ、そしてテーブルとソファーがオシャレな感じに配置してある。

外装のわりには近代的で快適なホテルだ。

ラブホテル初上陸のえみちゃんは、よっぽどこの空間が珍しいのか、キョロキョロ部屋中を見回している。

「さて、と」

車のキーを、わざと音を立ててテーブルに放った。

その音でえみちゃんがこっちを向いたタイミングを見計らって、彼女を巻き込んで勢いよくベッドに飛び乗る。

「きゃっ!」

横たわった彼女の顔の横に、わざとらしく手を着く。

えみちゃんの顔は、みるみる赤くなった。

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