LB4

「ほんとにしてないんだって。だから今から千佳んち行っていい?」

清い身体だって、証明してやる。

『やだ。私もう寝るし』

……断りますかそうですか。

俺たち一応付き合いたてのカップルで、今が一番ラブラブで楽しい時期のはずですよね。

『女子高生とできなかったからって、溜まった分を私で抜こうとしないでくれる? キモいんだけど』

……ほんとに酷い言い草だな。

さすがに傷つくぞ。

普通の男なら怒るところだ。

俺は優しい(しやましいことがたくさんある)から飲み込むが。

「あのなー千佳。俺って千佳の何なわけ?」

『彼氏でしょ? わかってるよ』

「だったら溜まった分は千佳で抜くしかないだろ」

俺にはもう千佳しかいないんだ。

本当に。

誠意を伝えるために言った言葉だったが、千佳はスイッチが入ったように激昂した。

『はぁ? あんた“彼女”を何だと思ってんの?』

「えっ?」

何かマズいこと言ったのか?

俺はただ、千佳としかする気がないことを伝えたかっただけなのに。

『バカにすんな一人でしてろ! ブチッ……ツーツーツー……』

キレられて切られた。

バカになんてしてねーよ。

一人でって……マジかよ。

やだよ。

二人でしたいよ。

再発信。

『何? 髪乾かしたいから邪魔しないで』

これくらいでめげるもんか。

俺は君の器の小ささや機嫌の取り方だって熟知してるんだ。

「期間限定くちどけなめらかキャラメルプリンと定番の純生クリームロール、どっちがいい?」

『……キャラメルプリン』

「了解」

電話を切り、車を降りてコンビニへ入る。

キャラメルプリンと千佳の好きな紅茶を手に取り、レジへ……おっといけない。

0.03ミリのあいつも忘れずに。

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