LB4
千佳がプリンと深夜番組に夢中で構ってもらえない俺は、いつものように勝手にシャワーを借りて汗やら皮脂やら整髪料やらを洗い流した。
スッキリしたところで部屋に戻ると、プリンを食べ終わった千佳はベッドで携帯をいじっていた。
「せめてパンツくらい履いてきてよ」
「いいじゃん、すぐに脱ぐんだし」
言ってコンビニ袋に入れられたままテーブルに放置されているコンドームの箱を手に取り、透明フィルムを剥いで、2つミシン目で切り取ってベッドに上がる。
俺の意図を感じ取っている千佳は携帯を手放し、冷たい目をして俺を見据えた。
「なによ」
そんな目をしていたって、態度と表情でわかる。
千佳は今、意識しすぎて照れている。
しかしそれを俺に悟られたくなくて、わざといつも以上に冷たくして見せている。
俺は千佳の羞恥を存分に利用して、楽しむだけだ。
「俺ら、恋人同士としては初めてするんだなーと思って」
「いちいち特別感出さなくていいから」
「出すよ。俺と付き合ってるんだって、実感してもらわないと」
手に持っていた2つを千佳に手渡す。
俺たちの間には、本来ならこの時点で言葉などいらない。
しかし、今回は特別なのだ。