LB4




コンビニで飲み物と板東のお泊まりセットを購入して、私の住むアパートへ。

「お邪魔します……」

「はいどーぞ」

板東は私の部屋によっぽど恐縮しているのか、おそるおそる入ってきて、落ち着きなくキョロキョロ見回している。

この間の日曜に掃除をしておいてよかった。

「意外と女性らしいお部屋ですね」

「意外で悪かったな」

「相澤さんのことだから、もっとロックな部屋に住んでると思ってました」

「ロックな部屋ってなんだよ」

冗談を言い合いながら、板東にも着られそうな部屋着とバスタオルを投げ付ける。

彼は笑いながらナイスにキャッチする。

一人で暮らすには少し広い2LDK。

明るいフローリングが気に入ってここに決めて、インテリアも清潔感のある白やライトベージュで揃えている。

確かに普段の私のイメージとは合わないかもしれない。

でもこういうのが好きなんだよ。

文句ある?


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