LB4

板東がシャワーを浴びている間に、私の寝室とは別の部屋に彼の寝床を用意した。

板東と交代で、私もシャワーを浴びる。

洗濯した板東の衣類を彼が眠る部屋に干し、エアコンのスイッチをオン。

除湿に設定して彼のいるリビングに戻った。

「あ、お帰りなさーい」

コンビニで買った茶を片手にソファーでくつろいでいる。

全く邪気が感じられない天使のような笑顔。

どうやら緊張は解けたらしい。

半乾きの髪。

陶器のようにきめの細かい肌。

私にはダボダボのTシャツが、彼には少し小さい。

普段はワイシャツで隠れている鎖骨や上腕二頭筋が妙に強調されていて、なんとも言えない感覚に襲われた。

「あんたの服、干しといた。きっと朝には乾くよ」

「やってもらってすみません」

「寝る場所も作ったから、好きなタイミングで寝て。あたしもそうする」

「何から何までありがとうございます」

二人掛けのソファーに私も座る。

肩が触れるか触れないかの絶妙な距離感。

このソファー、二人で座るとこんなに狭かったっけ。

夜のバラエティーを見ながら、同じタイミングで笑う。

酒でも買っとけば良かったと、今更思った。

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