LB4
「あんたはいったい……あたしとどうなりたいんだよ」
自分から切り出すのは恥ずかしいし癪だけれど、背に腹は代えられなくなってきた。
やるだけやって、惑わせて。
私があたふたする様を楽しんでいるだけなのか。
それとも、もっと特別なことを望んでいるのか。
「そんなこと聞いて、どうするつもりなんですか」
「質問で返すな」
「だって、答えるだけ虚しいじゃないですか」
「はぁ?」
「相澤さん、彼氏いるくせに」
板東が傷ついたような顔をしたから、私はあえて何も言い返さなかった。
数秒の沈黙の後、板東が立ち上がる。
「やっぱ俺も、コーヒー飲んできます」
去っていく彼の背中が醸し出す空気はやっぱりクリーンだった。
爽やかで清々しい、いつもの板東に見えた。
だけど、妖艶な顔つきで卑猥な言葉を絶妙に含有させ、官能に浸っていた時の彼を忘れることなんてできるわけがない。