LB4

無理だ無理だと言われ続けると、いい加減こいつは何様だと腹が立ってくる。

そりゃあ大悟だってまあまあカッコイイし、経験豊富だし、良き相談相手だ。

でも、身の丈に合ってないという言葉は、どうしても納得できない。

私という存在は劣悪なものなのだと蔑まれている気がしてすごく嫌だ。

「結婚適齢期のイケメンだろ? 千佳にはレベルが高すぎるって」

「あんた、いっつもそう言うけど、誰だったら私に合ってるって言うのよ」

「童貞。かつ千佳に心底惚れてる男」

「何それ。まるで城山さんが私を本気では好きにならないみたいじゃん」

だって彼、絶対に童貞なんかじゃないし。

「だから、ならないよって話をしてるんだろ」

「どうしてそう断言できるの?」

私が強い口調で尋ねると、大悟は苦い顔をした。

そして軽く息をついて、告げる。

「この言い方、ずっと避けてたんだけどさ。千佳、同い年の俺から見てもガキくさいもん」

「……は?」

ガキくさい? 私が?

そんなこと、初めて言われた。

「物事を好きか嫌いかで決めるし、嫌なことには文句ばっか言ってやろうとしないし、逃げるし、わがままが子供なんだよ」

グサッと来た。

リアルに胸が痛みだす。

心当たりがありすぎて、「そんなことない」とは言えなかった。

「ものをハッキリ言えるのはいいことだと思うけど、主張の根拠が自分の都合と理想ばかりで大人気ない」

そんなことも、ないとは言えなかった。

真面目な顔で、固い言い方。

何なの、今日の大悟、おかしいよ。

バカにされることもあったけど、いつもは笑って愚痴に付き合ってくれたのに。

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