これが恋というものかしら?~眼鏡課長と甘い恋~【完】
「メグ……」

 “ニャーウ”

 え?今、何って言ったの?……私の聞き間違いかな?

「あの……もしかして“メグ”って呼びましたか?」

「……あぁ」

 勇矢さんは口元を覆って返事をした。大きな手でも隠しきれていない耳が赤く染まっていく。

「“メグ”って私の名前から?」

 何も言わずに、頷いた勇矢さんを可愛いと思ってしまう。

 しかし勇矢さんは羞恥心を振り切るように、気持ちよさそうにベッドにいた“メグ”を抱き上げると言い聞かせるように目を見て話をする。

「お前は今日から“クロ”だ! いいな。クロ、返事をしてみろ」

 必死の勇矢さんなどお構いなしに、クロは足をバタバタさせるだけだ。私は試しに「メグ」と背後から呼びかけてみる。

「ニャー」

「お、お前っ!裏切り者っ!」

 慌てた様子の勇矢さんがおかしくて、思わず吹き出してしまう。

「もう……メグでいいじゃないですか。私は嬉しいですよ。ね、メグ」

 ニャーと言いながら、勇矢さんから解放されたメグが私の元にきた。
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