これが恋というものかしら?~眼鏡課長と甘い恋~【完】
「ケチャップがついていますよ」

「え?あ……どこですか?」

バックを出してハンカチで顔をごしごししている。

「そこじゃなくて、ここです」

俺は自分の頬を指さして彼女にケチャップの場所を教えた。

「んっと、取れましたか?」

「はい。キレイになっていますよ」

俺の返事を聞いた途端、またハンバーガーにかぶりつく。

あぁ、そんな食べ方してるとまた……。

案の定同じ場所にケチャップが付いてしまっている。

我慢できずに吹き出してしまった俺を二宮さんは、不思議そうな顔で見ていた。

もちろんケチャップはついたままで。

もうこうなったら、食べ終わった時に教えてあげよう。

俺はそう決めて、彼女と同じようにハンバーガーへかぶりついた。

失礼だとは思ったが目の前の彼女の様子を観察する。

動きのひとつひとつが、たおやかで優雅に感じる。でもその中にあるあどけなさや無防備さが俺の興味を掻きたてた。

いつもどこか余裕のある雰囲気は、彼女の性格がおっとりしているからそう感じるのだろうか?
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