これが恋というものかしら?~眼鏡課長と甘い恋~【完】
「若侍っぽい感じもしますよね?」

「さて、それはどうでしょうか?賛同しかねます」

否定する言葉だけど、顔が笑っている。

私との会話を楽しんでくれていることがわかって嬉しくなった。

好奇心が旺盛なクロは、次は私の膝へとやってきた。

クロを抱き上げ、優しく撫でてあげる。

「お前は、今日からクロだよ。気に入った?」

「ミャー」

返事をしたクロの鼻と自分の鼻をすり合わせた。

そしてその後、ギュッと胸に抱きしめた。

居場所が見つかってよかったね。大切にしてくれる人が見つかってよかったね。

そういう思いを込めて、小さな頭をもう一度撫でた。

クロとじゃれていると、高浜さんが不意に思いついたように言う。

「あなたは、どこかつかみどころがありませんね」

「あの……?どういう意味でしょうか?」

私のほうが、話の意図がつかめない。

「誤解があってはいけませんが、悪い意味で言っているのではありません。ただあなたは私が知っている多くの人とはどこか違うような気がするのです」

それはやっぱり私が少し変わっているということだ。
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