これが恋というものかしら?~眼鏡課長と甘い恋~【完】
「さぁ、食べましょう」

スプーンを持った彼に促さるように私もオムライスをスプーンですくう。

口に含むとトロリとした卵と、チキンライスの味が口いっぱいに広がる。

「ん~美味しい」

一口たべて思わず声を上げてしまう。

ふっと彼が笑うのが聞こえた。

子供っぽいと思われた? 

「すみません。なんか……」

「どうして謝るんですか? あなたも美味しいといってくれて嬉しいです」

眼鏡の奥の瞳が柔らかく弧を描く。胸がキュっと音を立てた気がしたけど気のせいかな?

とりとめのない会話を交わしながら、オムライスを口に運ぶ。

彼の方が早く食べ終わったのをみて、あせって食べる私を「いそがなくていいですよ」と苦笑交じりで言ってくれた。

「ごちそうさまでした」

スプーンを置いて手を合わせる。

「では、出ましょうか? クロが待ちわびているかもしれません」

「ハイ」と返事を返して、自分の食べたオムライスの値段を確認しようと伝票を探す。

するとすでにそれは高浜さんの手の中にあった。
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