これが恋というものかしら?~眼鏡課長と甘い恋~【完】
「違うんです。近くで見るのが初めてってだけで。うち両親が動物嫌いでだからクロ連れて帰れなくて」

「あぁ、そういうことですか。あ、あちらに猫のおもちゃがありますね。行きましょう」

なんとか話題が変わって安心した。

猫のコーナーにつくと、そこにはカラフルなおもちゃがたくさんあった。

「高浜さんっ!これ見てください」

「なんですか?そんなに大きな声で呼ばなくても聞こえていますよ」

はしゃぎすぎた私は少し大きな声を出してしまっていたようだ。

思わず周りをみて他のかいもの客に、ペコペコと頭を下げた。

私が見つけたのは、電動でねずみがいるように見せかけるおもちゃだった。

「こんなおもちゃもあるんですね。クロはこれで遊ぶでしょうか?」

「さぁ、でもこちらの小さなおもちゃのほうがいいのではないですか?」

彼が手にしているのは、昔ながらの小さな釣り竿の形をしたおもちゃだった。

「どうしてですか?」

「これなら、あなたと猫と一緒に遊べます」

「……そうですね。電動だと私はいらないですもんね。これにします!」

意気揚々とレジへ向かう私を高浜さんがとめた。

「ちょっと待ってください。本来の目的をお忘れですよ。今日はキャットタワーを買いにきたんですから」

「そうでしたね……すみません」

あきれたような顔をしていたけれど、そのあと笑顔になったので安心した。
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