これが恋というものかしら?~眼鏡課長と甘い恋~【完】
―ガチャ

荷物を持っている高浜さんの代わりにカードキーで鍵をあけて、扉を開く。

ただしここは慎重に。

さっきみたいにクロが飛び出して来そうだし。

「何をしてるんですか?まるで忍び込むみたいですね」

「な、忍び込むだなんて人聞きが悪い。クロが飛び出さないようにしてるだけです!」

「そうでしたか、あなたの侵入なら歓迎しますけど……」

高浜さんが何か言ったけれど、前に抱えている段ボールに阻まれてかよく聞こえなかった。

「え? 何かいいましたか?」

「いいえ、なにも。扉そろそろ開けてもらえますか? いくら私でもそろそろ手が限界です」

その時私はやっと思い荷物を持たせっぱなしにしていることに気が付いた。

「すすすす、すみません。どうぞ」

扉をめいいっぱい開くと、くすくすと笑いながら高浜さんは部屋に入る。

クロが飛び出してくるとの私の予想に反して、クロはラグの上で気持ちよさそうに眠っていた。
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