これが恋というものかしら?~眼鏡課長と甘い恋~【完】
「……んっ」

 ゆっくりと目をあけるとそこには、すでにシャワーを終えた高浜さんが新聞を読んでいた。

 ん?いつシャワーから出てきたんだろう?

 ん?どうして私ソファに横になってるんだろう?

 も、もしかして……

「あの、もしかしてですけど。私寝てましたか?」

「はい。もしかしてですけど、自覚ありませんか?」

「はぃ……」

 ど、どうして寝ちゃってたの私!男の人の家で眠りこけるだなんて恥ずかしい。

 時計を確認するとすでに二十時を回っていた。

「えー!二時間以上も寝てたんですか?私」

「はい。とても気持ちよさそうだったのでそのままにしたんですが、ダメでしたか?」

「い、いえ。ご迷惑をおかけしました。あの私帰ります!」

 こんな時間まで居座るつもりなど到底なかったのに。

 どうしていつも肝心な時に失敗しちゃうんだろう……。
 
 バッグをつかんで出口へ向かおうとする私を高浜さんがとめた。

「もう暗いですから、送っていきます」

「大丈夫です。この時間に会社から帰ることもありますから」

 外は暗いが、まだ二十時。人通りの多いこのあたりなら大丈夫だ。
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